主語の「は」抜きがずっと気持ち悪かった。
私が許せる「は」抜けな文章は『私、コレ嫌いなのよね』だけかもしれない。発言そのものを許すかどうかは別だ。
主語の「は」がない文章は、口語なら聞き馴染みがあるのに、地の文に現れるとそれだけでモヤモヤする。ずっと脚本のト書を読んでいるようだ。
それならいっそのこと、主語を抜いてくれ…!
そんなことを思いながら読んでいた。疲れてたのかもしれない。
心が折れそうになりながらも最後まで読めたのは『葉子ちゃん』を傷つけたのは誰か、『パパとママ』を殺したのは誰か、『裕子さん』は殺されてしまうのか?が気になったからだ。
なんていうか、守護ぬい界も上下関係大変そうだ。
さて、ぬいぐるみといえば、我が家にはルカリオが居る。
ナマコブシも居る。
便宜上、ぬいぐるみ…と称したが正確にはぬいぐるみではない。
彼らは手持ちポケモンだ。
筆者の言葉を借りれば、ぬいぐるみはぬいぐるみを呼ぶ。
しかし手持ちポケモンなら6匹しか持てないのは世の常識。
何なに?「パソコン通信」という便利な機能があるだろう?
…ええい!手持ちは6匹って言ったら6匹なんだい!
手持ちだから慎重に選ぼう…と我が家には2匹のポケモンしかいない。
手持ちポケモンなので当然、彼らにはニックネームがある。名前ではなくニックネームだ。

彼の名前は「わんこそば」。
代々、エースルカリオに付けている名を冠している。レベルは68で性格はれいせい。
エースとはいえ、ランクマに出る予定はないのでドーピングはしていない。
というか「レベルを100までのびのび育てて、その後のことはその後考えよう」が、私のルカリオに対する育成論なのでまだその段階ではない。
「しんそく」「バレットパンチ」「インファイト」という物理技ばかりを覚えているのに、気付いたら家の中で「めいそう」するのが趣味。
流石に構成が迷走してるよ!と「インファイト」の代わりに「はどうだん」を思い出させた。育成らしい育成はそのぐらいだ。

彼の名前は「モツ」。「ずぶとい」性格でレベルは30。
バトルに出したはずはないのに知らない間にレベルが上がっている。勝手にふしぎなアメを食べている容疑がかかっている。
とあるリゾートバイトから帰った私のカバンにひっついていた。故郷から遠い地で「にがす」わけにもいかず居着いている。
パルデアに持ち込みが解禁され次第、ゴーストテラスをつけたくなる「のろい」モチ。
めちゃくちゃモチモチで触り心地が良い。

…え?このワンパチ…?
これはティッシュケースカバーだよ?

いつ何時も鼻をかめるよう、ティッシュは人間と共に地べたを移動しまくっているためカバーごと踏み潰す…ということを多発していたため「これだけモコモコしてたら踏まないだろう」と思って買ったのだ。
お陰で踏んだことがない。素晴らしいライフハック…

…え?このアンノーン…?
この子たちは部屋を漂ってるだけなので手持ちポケモンとは違うよ…?
legendsアルセウスで至る所で擬態してたじゃん。あーいうのだよ…今、彼らぬいぐるみに擬態してるんだよ。
ところで、28種類集めたらズイの遺跡で親分出るんだってね…今、知ったんだけど…マジかよぉ…
ルカリオとナマコブシ。
彼らがぬいぐるみではなく手持ちポケモンとして存在しているのはひとえに「等身大」であるからだ。
手持ちポケモンというなら等身大でなければいけない。等身大はそもそも作られる種類も少なく、機会を逃せば手に入らない。
そうして「増えない」を実現する。
勿論、時には増えるかもしれない事態には陥る。以前の等身大タマザラシは危なかった。
ひんやりしているぬいぐるみは幼少の頃から大好物である。
legendsアルセウスのサブ任務「ころころタマザラシ」の影響でタマザラシをコロコロしてぇ!!と思っていた時に出たのがコレだ。
字面だけ見て「わー!絶対欲しい!」と思ってページを開いた瞬間待ち受けるこの大きさ。
おまえ、そんなにデカかったんかい。
膝ぐらいまでの球体だと思っていた。え、膝ぐらいの大きさだろこれ。

そして今また危機が訪れている。
受注受付が始まってしまったのだ。
旅パとして、レイド要員として、スカーレットの手持ちにいつもいた、きくまさむね(ニンフィア)の受注が…!
イーブイがこの大きさだから…と想像の上をいく大きさである。こんなことなら以前のおすわり型を諦めなければよかった。
っていうかアカデミーの寮のベッドってどんだけデカいんだよ。

ルカリオ然り、サーナイト然り。
自立することで体長が1mを超えても、スペースは取らない。
「等身大」が発売される度、ポケモンとの暮らしの中で原初に感じていたはずの恐怖を思いだす。
「ポケモンはこわい生き物です」。
私たちが最初に出会ったであろう「等身大ピカチュウ 」は小さいとはいえ10歳が肩に乗せる大きさではなかった。あの世界のメートル法って、こちらと換算違うのではないか?
こんな大きなぬいポケモンたち。
私が何かに苦しめられた時は、何かを起こしてくれるかもしれない。
…とりあえず、ルカリオは物理技だと足がつくから特殊技構成にしとこうな。うん。
くますけと一緒に
新井素子
2025/01/22
あたしは悪いことなどしていないのに、いつも嫌われていた。 同級生、そして両親にも。そんなあたしを気にかけてくれるのはママの親友・裕子さんと、くますけだけ。 悪い人は死んでしまえばいい――。 願うと同級生は事故にあい、両親も死ぬ。裕子さんに引き取られたあたしは、ここでくますけが邪悪なぬいぐるみなんじゃないかと思いはじめ……。


