衝撃の一行。
そういうと、どうしても『六角館の殺人』を思い浮かべる。
誰もがクローズドサークルだと信じていた事件が、読者視点でひっくり返る。
それを知らないのは登場人物たちだけ…
この奇妙な現象が心をざわつかせる。
そんなことが起こるとは思わなかった。
『3月のライオン』で。
「あと一冊でライオンの話を描ききろうと思いました」
大声で叫びそうになった。
危うく買ったばかりの本を投げ捨てるところだった。
「スミスよ…こらっ 泣くこたないだろうよ」
泣きたいのはオレもだと呟く島田さんに思う。
泣きたいのはこっちだよ!!!と。
彼らの生活を、人生を読者は覗き見をしているに過ぎない。
物語が描かれなくなっても彼らの暮らしは続いていく。
描かれない場所で、時間で零ちゃんはひなちゃんと結婚するかもしれない。モモちゃんは成長し、この家庭から想像できないギャルになるかもしれない(魔女とも仲良くなれるかもね!)。
スミスが貢ぐいちごちゃんの存在が皆に知れ渡り、貢ぐ者が増えるかもしれない。宗谷名人が祖母から「後々面倒くさいから籍でも入れとき」という言葉にたまちゃんと入籍するかもしれない(拘りとかなさそうすぎて…)。
そんなトンデモ展開が我々が知りえない場所で起こるかもしれない。
だからせめて完結まで、あかりさんは林田先生とも、島田八段ともくっつかないでくれ。林田先生だけがモヤモヤしてモキモキして一人でテンパってて欲しい。
それだけでご飯が美味しく食べられるんだ…!
帯で「次巻、完結」と書かれる以上の衝撃。
宇宙兄弟はたぶんそう遠くないうちに完結するだろうなと思っていたけれど、これは青天の霹靂、寝耳にミミズ…完結したら何を糧に生きていけばいいの…
3月のライオン 18
羽海野チカ
2025/9/29
獅子王戦への挑戦権を懸けたトーナメントは、 ついに零VS島田戦へ! 対局を前に、研究に没頭しすぎていた零… 三日月堂の屋台でおやつを売っていたひなたと、 久々の再会をして? 一方、対局の日も普段と変わらない朝を過ごす島田。 しかし、家を出る直前から小さなトラブルたちが積み重なっていき… 果たして定刻には間に合うのか!? 「じゃあ 始めようか」 師弟の一局が幕を開ける―― 鐘の音は『ふるさと』を奏で鳴り響く。
